ゆれうごく、わがこころ

宙組が好きです。アラサーOLの観劇記録やあれこれ。

アナスタシア東京 二次抽選の結果

 私の結果は、上限まで申し込んで、3公演当選。
 平日もあれば、休日もあり。


 ただ、S席が全然当たらなくて!席数は一番多いのに……
 かつて劇団四季さんのある演目にハマって通っていたときは、C席から売り切れるのがお決まりだったので、宝塚では違うんだなぁと思いました。


 明日の先着先行で、1階席をとりたいな~

キキちゃんの鬼気迫る演技―グレブ・ヴァガノフ

 アナスタシアは私、11月に大劇場で一回と、大劇場千秋楽ライブ中継を観ました。
 ストーリーも、ミュージカルナンバーも、ほぼ予習なしで臨んだ初回の観劇では、グレブ・ヴァガノフという男がよくわからなかったんですよね。キキちゃんの歌唱のすばらしさは、存分に伝わってきましたが……
 でも、ライブ中継の大画面で細かい表情まで見て、あらためて思った。


 芹香斗亜のグレブ・ヴァガノフ、はちゃめちゃにすごくない?


 第一幕、レニングラードの街中や執務室にいるグレブは、まだ余裕のある男に見える。新政府の中でそれなりの地位にある、冗談だって言ったりもする大人の男。
 キキちゃんの軍服に切れ長の瞳の色っぽさ、大好き。


 それが、第二幕で途方もないプレッシャーを背負ってパリへ行き、とうとうアーニャと対峙するラスト。映画館でグレブのアップを見て、驚いたんですけど……深い苦悩が感じられる眉間の皺、光のない瞳、なにより、疲れ切った人みたいにくすんだ土気色の肌。
 私はまだまだ宝塚ファンとしての歴が浅いのでそんなにたくさんの演目を知っているわけではないけど、もしオリジナルの演目だったら、二番手がこんなふうになることってある?
 宝塚の男役のキラキラのイメージとはかなり距離のある姿だったけど、私はキキちゃんグレブの演技も歌も、本当にすばらしいと思った。


 っていうか、よく「二番手のうちにいろいろな役をやっておいたほうがいい」とはよく聞くけれど、トップになったらこういう姿を見ることはなくなるのかな……という考えが頭をよぎったりもしました。


 それでね。
 もっと仰天したのが、フィナーレ。


 さっきまでキキちゃんの顔に張りついてた苦悩、どこいった???
 本当に別人みたいにキラキラしていて、魔法でクレンジングしたみたい……。


 キキちゃんの骨太のお芝居と、美しいお姿を堪能できるフィナーレ。
 一粒で二度美味しいアナスタシア、東京でいっぱい観られるといいなー!と思いつつ、二次先行の抽選結果を待つのでした。